古市憲寿, 乙武洋匡

テレビで中学生くらいの子たちが合唱してるんだけど、顔の造形がありありとわかって辛いから、子どもたちももっとみんなメイクしたり、髪型や髪の色をばらばらにしたほうがよいと思う。 生活指導の先生が怒髪天を突くつぶやきだね(笑) 努力で顔の雰囲気を変えられるメイクや自由な髪型が許されず、ありのままの姿を強要される学校空間っておかしいなあと常々思ってます。 属人性から解放されたはずの近代社会で、見た目に関しては生まれたままの姿を変えるべきでないという規範がなぜ強いのかは昔から疑問に思ってること。韓国など一部の地域を除き、なぜ整形が一般的にならないのか。 「見た目」に関する話題って、きっと人の何かを刺激するんだね。公教育では「見た目」のことは教わらないし、公的に人を評価する時に「見た目」は問われないことになっている。でも、「見た目」を変える技術や道具はそれはもう巨大マーケット。 書店ではファッションやらメイクやら「見た目」に関する本が並び、百貨店のほとんどのフロアは「見た目」を整えるための商品が並ぶ。ということは、この社会で「見た目」はある程度大事そうなのに、一方で「見た目なんて関係ない」という「正論」ももっともらしい。